日記②

天気が良くなったのでドラッグストアに行くことにした。

 

最寄りの大きなドラッグストアまでは歩いてだいたい20分過ぎくらいかかる。そこまで坂の勾配がかなりあるので歩くと結構腰に来る。二の腕が出荷待ちのボンレスハムみたいになってきたしそろそろ愛用のミノンの化粧水がなくなりそうだしあのドラッグストアはミノンが売っている。

引きこもっている間に春が終わって、気付いたら初夏になっていた。ガーデニングを頑張っている家が近所に多い(うちは頑張っていない)ので咲き誇った薔薇が目にうれしい。小さいころ薔薇を植えたらナメクジが大量発生して軽いトラウマなので、薔薇が咲いている家を見たら道にナメクジが散らばっているか確認する癖が付いている。だけど皆さんきちんと手入れしていらっしゃるのでナメクジは散らばっていなかった。ガーデニングにとても憧れる。わたしはサボテンを枯らす。

 

お決まりの散歩ルートの横に、これまでたいして注目していなかったいい感じの雰囲気を漂わせる道を見つける。曲がる。わたし好みのいい感じの並木道出現。すごくうれしい。しかも右手に緑がいっぱいの階段(山のふもとの住宅街なので地形が谷のようになっている)を見つけるが、ここに入ると多分ミノンが買えなくなるので並木道に戻る。結局この道がかなりのショートカットだった。

ドラッグストアを書店の次の次の次くらいには愛している。ドラッグストアは本当に面白い。コンビニよりもはるかに生活に必要なたいていのものが手に入る。そのくせ割引とかもすごい。軽い食料や文房具まで売っているところもある。このドラッグストアもなかなかいい品ぞろえだ。ミノンあるし。

ドラッグストアを出たら、サンドウィッチ屋さんが久々にオープンしていた。緊急事態宣言の休業要請でずっとお店を閉めてらっしゃった。休業要請が緩和されたオープンしたんだろう。たまごサンドといちごサンドとフルーツサンドとハムサンドを買う。

いつも本当に感じの良い方だが、ショーウィンドウからいちごサンドを取って袋に詰めた時に「いちごの色が悪くなっているから」といって別の綺麗なものに変えてくれた。涙。こういうことをされると一生サンドウィッチ食って生きていく決意を固めたくなる。給付金を一刻も早く送付するよう霞ヶ関に向かって心の中で叫んだ。

 

サンドウィッチを今から食べます。