夜中見た宝塚歌劇のレビューの煌びやかな世界に若干頭が置いていかれながら昼頃起床。
目玉焼きを焼く。(焼きトマトとハム添え)掃除、洗濯。
昨日、『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』を読み終わる。一日1300ページの洋書を読んだ芥川が当時の旧制高校用に編んだアンソロジーと芥川の作品が収められており、淡々と奇怪でいや~~な気持ちになる話だらけで、どの短編も面白い。その中でも特にベンジャミン・ローゼンブラットの『大都会で』芥川の『馬の脚』(どちらも全く知らなかった)が秀逸だった。前者は小さな女の子を”消費する”大衆の心理が非常に薄気味悪く描かれていて、たった2ページなのに、都市での消費のおそろしさというか禍々しさに溢れている。後者はそのまま「世にも奇妙な物語」で放送したら面白いんじゃないかと思う。脳溢血で一度死んだ三菱の北京支社駐在員が蘇って(?)馬の脚が付いてヒヒーンとなるお話だから。
今度は面白い日本の短編が読みたいなと思って、ボケーッと記憶を呼び起こすと2年前に渋谷のブックオフで友人に勧められ尾崎翠の短編集を買ったことを思い出す。まだ冒頭の一編「第七官界彷徨」しか読み終わっていないけれど、これが凄すぎて凄すぎてぼーっとしている。1931年にこういう感覚の作家がいたことに驚くばかり。1931年って確か満州事変とか確かその辺じゃないか。(そう思うとずいぶん昔だ)とりあえず下巻をアマゾンで買った。(日本郵便の方々毎度本当にお手間をおかけしますありがとうございます)明日は出勤